目次
静岡・掛川市にだけ。それも一店舗しかない超ローカルな「スーパーサンゼン」。安さでは勝負していないのに、他にはない集客術で、地元だけでなく遠方からもお客さんを呼び込み、注目を集めているのだそうです。
売り場をチェック
掛川の地で50年以上。地域密着を合言葉に頑張る「スーパーサンゼン」。
東名高速道路、掛川ICから北へ約2km。掛川警察署の近くにあります。
普通のスーパーと一体どこが違うのでしょうか。早速、売り場をチェックしました。
入店してすぐの場所にはフルーツそして野菜。商品の並べ方がとてもきれいな印象ですが、野菜コーナーが終わると鮮魚コーナーへと続くのは、他のスーパーでもよく見る光景です。
売場の印象は、至って普通のスーパー。他のお店と、一体何が違うのでしょうか。
マニアックな魚
スーパーサンゼンの名物店員でもあるという「たっきー」こと滝波航太さんに聞いてみました。
スーパーサンゼン・滝波航太さん:
安さではなく「おいしい」「楽しい」がコンセプトです
“楽しいスーパー”とはどういうことなのか、 たっきーさんが自らバイヤーとして活躍している鮮魚コーナーで教えてもらうことにしました。
一見すると、おいしそうなお刺身が並んでいますが、取り立てて珍しいというほどではありません。
と思ったら、たっきーさんが店頭の箱の中から取り出したのは、まだ生きているイセエビ。御前崎港でこの日の朝、水揚げされました。
スーパーサンゼン・滝波さん:
先週はマンボウ買っちゃいまして、ここでドカーンと売っていました。だいぶ大きかったです
他にも、幻の高級魚クエやシロアマダイなど、普通のスーパーではなかなかお目にかかれないレアな魚を売っているのがサンゼンです。
仕入れは、たっきーさん自ら市場に足を運び、その日の目玉商品を厳選。
珍しい魚を仕入れるのは、それを見て子供が喜んでくれるからだそうです。
みんなが驚き喜ぶマニアックな鮮魚の仕入れがあるのが、スーパーサンゼンの魅力の一つです。
総菜部にすご腕シェフ
総菜コーナーにも特徴があります。
スーパーサンゼン・滝波さん:
普通の総菜もありますが、うちの特徴はホテルの元専属シェフが総菜部にいることです
伊藤真一シェフは、「Restaurant Lenri」など数々のレストランで料理長を務めたすご腕シェフ。
伊藤シェフをサンゼンの総菜部が、ヘッドハンティングしました。
食通をうならせてきた腕で、オリジナルパスタなど、さまざまなメニューを監修しているんです。
こうした取り組みは、大手スーパーでもなかなかないそうです。
クラフトビールコーナーが充実
マニアの心をくすぐる品ぞろえもサンゼンならでは。
国内外の醸造所から150種類以上のビールを仕入れています。
見たことがないラベルのビールがたくさん。ビールマニアの客も多く訪れているそうです。
マニアックな品ぞろえで、コアなファンの心をつかんでいました。
オリジナル商品で生き残る!
ところで、たっきーさんが着ているのはスーパーサンゼンのオリジナルTシャツで、販売もしています。
スーパーがオリジナルTシャツを作っちゃうだけでも珍しいことですが、何枚売れていると思いますか? なんと累計500枚も売れた人気アイテムでした。
他にも静岡県BBQ協会とコラボしたスパイスや、コージーコーナーとコラボしたお茶のマドレーヌなど、オリジナル商品を開発しています。
スーパーサンゼン・滝波さん:
掛川にもたくさんスーパーがある中で生き残るために、他のお店とは違うものを仕入れています。それがうちの生命線です
【画像】記事中に掲載していない画像も! この記事のギャラリーページへ
オンリーワンを目指したら、かなり個性的な品ぞろえとなった掛川市の超ローカルスーパーでした。
■店名 スーパーサンゼン
■住所 静岡県掛川市葛川1096-1
■問合せ 0537-24-3000
【もっと見る! 掛川市の記事】